Carve House

Carve House
2018.11

緩やかな南向き斜面地に宅地開発が行われ、戸建て住宅が密集して建ち並ぶエリア。
施主からの要望としては、「明るい家と庭」「小さな子供たちが庭で遊べる家」「ローコスト」どこにでもありふれたごく当たり前の条件のようであるが、周辺の住宅を見渡してみると、おそらくほぼ同じような要望で建てられたにも関わらず、北側に駐車場を並べ、小さな開口による閉ざされた街並みをつくっている。また、敷地いっぱいに建てられるため、せっかくの斜面地でも道路から空を見上げることが出来ない。
そこで我々は、東側に駐車スペースを兼ねたニワを設け、そのニワに面して大きく開口を設けた。
このニワは光と風、そして緑の景色を常に「この家」と「このまち」に保証する都市の余白である。
南側は将来隣家が迫って建てられることが予想されるため、一階には開口を設けず、二階を空に向かって大きく開いた形状とした。
敷地の奥に行くほど大きな開口とすることで、プライバシーと開放性を両立している。
また、シンプルなつくりとしつつも二階の床レベルをずらして配置し、その隙間から通風と採光を確保するとともに、斜面地である街の運動を生活の中に持ち込んでいる。
ウチとニワに光と風が充満し、空と光を取り戻した前面道路は、子供たちの格好の遊び場となった。

Location : 横浜、神奈川 Kanagawa, Japan
Program : 住宅 Residence
Total Floor Area : 93 m2
© Photography by : Masao Nishikawa
© Model Photo, Drawing by : Torao + Hsieh Architects